今まで紙媒体のデザインを扱う仕事をしてきましたが、最近「コーダー」に異動したため、得た知識やトラブルなどを記録する場所も作っておこうと思いました。自分向けのメモの意味合いが大きいですが、これからホームページやブログをはじめる方に少しでも役立つことがあれば幸いです。
そもそもコーダーとはなんぞや?
デザイナーが画像編集ソフトなどで作成したホームページの“見た目のデザイン”を、実際にCromeなどのブラウザで見れるようにHTMLやCSSなどのプログラミング言語(code)を駆使してホームページの形にする作業のことを「コーディング」と言います。そして、その作業をする人が「コーダー」と呼ばれています。
かつてはwebデザイナーがその両方を担っていましたが、今は「分業」が一般的となっています。
今回は第一回ということで、これまでの過程と僕の微妙な実力について。
ホームページ作りとの出会い
正確な時期は覚えていませんが、1990年代後半グラフィックデザイナーを目指して週末通っていた学校で「ホームページ作りは楽しい」という空気になり、その波に乗って作ってみたのが始まりです。
僕が子供の頃は「ファミコンかMSX」が庶民の選択肢で、そこでMSXを選び「BASIC」に触れていたため、HTMLへの抵抗はありませんでした。
当時使っていたソフトは“Adobe Page Mill3.0”。HTMLの知識がなくてもそれなりのサイトが作れるという、画期的なソフトでした。
今のようなフリー素材のない時代で通信速度も遅かったので(モデムの時代)、予備知識のあるグラフィックデザイナーとしては腕をふるう絶好の機会でした。当時は「個人」の趣味ページがたくさんあり、ある意味“いい時代”だったように思います。
ちなみにこちらは、過去のacidojazです。
その後、webデザイナーが認知され、“”Adobe GoLive”や“macromedia Dreamweaver2”などが出現し、これまでテーブル中心でレイアウトを組んでいたのが“スライス”という手法に変わりつつありました。“Flash”のサイトもこの頃のように思います。はかない個人サイトを改修して無料サーバーを渡り歩き、かろうじてついていった僕ですが、めまぐるしく変わるwebのルール、一時的にもてはやされたwebデザイナーの制作単価下落問題、そして現れた“CSS”でついにギブアップ。10年以上の放置期間のはじまりです。
かつてはこんな「GIFアニメ」も賑わいを見せていたものです・・・。
2013年、子供の記録を何かに生かしたいと思った。
時は過ぎ子供が生まれ、計画的に自転車に乗せる方法を考えて実行したところうまくいったため、「誰かの役に立てるかも」と思い立ち、webで公開してみることに。それが「子供は3歳で補助輪なし自転車に乗れる!」のブログ。
時代は大きく変わっており、CSSは当たり前・YouTubeあり・アフィリエイトあり・・・。貧乏性のため、ここでも「ファンブログ」という無料サーバーを利用させてもらい、HTMLを覚えることなくカスタマイズしてしばらく運用していました。
独学でやる気を維持するのはよほどの意思がないと難しく、僕はGoogleアナリティクスがそのバラメーターだったのですが、違反していないのに検索順位が急落する事件が起き、数ヶ月経過しても回復しなかったためやる気が失せてやめてしまいました。いつからなのかわかりませんが、7年放置した今は回復しています。しかし時すでに遅し・・・。
Yahooジオシティーズの終了
2019年3月、無料で使えていたYahooジオシティーズが終了。最初に作ったacidojazもここで消滅。
時代はtwitter、facebook。ホームページのような面倒なことをやらなくても気軽に個人が発信できるようになり、個人の自己満足的なサイトは激減。僕も引越す発想など起きませんでした。
新形コロナで生活・仕事環境が激変
ホームページの復活は、本当はもっと後にやる予定でした。いつか残しておいて「遺書代わりにでもなれば」と考えていました。
ところが新型コロナにより環境が激変。グラフィックデザイナーにありがちな不規則な生活が一変。一時的に休みが増え、「いつかやらなきゃ」と思っていたことをおおむね片付け、「いつかやりたい」と思っていたことに割ける時間が一気に増えました。
このチャンスを活かさない手は無いと思い、wordpressに本気で取り組むことを決め、念願(?)の「独自ドメイン・レンタルサーバー」を取得しホームページの復活を開始。
時期を同じくして会社はコロナの影響をまともに受け、僕が約20年ものあいだ携わっていた仕事が「0」に。そして半年後、冒頭の「コーダー」に異動となりました。
webの制作は楽しいと感じていたからこそ独学で「すみっコ」をかじってきましたが、すべて「補助ソフト」に頼っていたため、HTMLやCSSを0から組める知識はございません。とはいえこれがメインとなる生活が始まったため、自分のホームページを実験台にして、早いとこ仕事に生かせるようにならねば、と感じているところです。