“ワーゲンバス”という言葉以外、何も知らなかったワタシ。ちょっとしたことがきっかけとなり購入の意思を持ち、それから半年以上の時間をかけて購入に至った記録です。
インターネットと「人」のありがたみを、つくづく感じました。
【2002年春】車買おうかな~
決してジムニーに飽きたわけではないのですが、今後家族が増えたり犬を飼ったりすること(あくまでも予定)を考えると、遠くない将来、車を買い換える必要があると感じました。
私としては100万円以内で買えるワンボックス車が妥当と思い、中古車屋へたびたび足を運びました。
予算内で買える車もありましたが、CR-Xやジムニーに兼ね備えられていた“運転する楽しさ”がこれらの車には不足しており、結局購入には至りませんでした。もうすこし待とうかな・・・。
バス欲しい度:☆☆☆☆☆
そんなある日“ミニカー付き缶コーヒー”がコンビニで目に留まり、なにげにワーゲンバスを選択。
家に帰って眺めていると、嫁さんが開口一番 「この車ほしい!」
・・・何を言ってるんだこの人は。たしかに洒落た車だし運転も楽しいだろうけど、私の頭の中では「高い・壊れる・維持費がかかる」というマイナスの印象しか浮かびませんでした。
こんな車、維持なんてとてもじゃないができない!と。
しかしよく見ると、3列シートが付いているじゃあないですか。これなら子供も犬も、問題なく乗せられる・・・。
金額以外の点 では、私の希望する条件を満たしているのでした。
バス欲しい度:★☆☆☆☆
【2002年夏】ワーゲンバスの調査開始
半ばお遊び気分で、この車について調べてみることに。
インターネットで「ワーゲンバス」という単語から検索し、出てきたホームページを熟読し、リンクを追い熟読。またリンクを追い・・・。
これを繰り返すこと約1ヶ月、多くのワーゲンショップとバス関連の個人サイトから、この車についての情報を収集しました(正式名称はTYPE2って言うのね!)。
専門誌もいろいろ読み、そこで確信したことは“信頼できる店で買い定期的に整備すれば、そう簡単には壊れない”ということです。
どうやらこれは、本気で購入を考えてもいいかも・・・?
バス欲しい度:★★★☆☆
【2002年秋】希望年式・グレードの絞り込み
ワーゲンバスといっても、種類は豊富。大きく分けて前期型(アーリータイプ)・後期型(レイトタイプ)があり、年式によって形や装備が多少違います。
それぞれデラックス仕様やキャンパー(キャンピングカー)などがあり、ウォークスルー&ベンチシートあり・・・深い。非常に深い。
このころには嫁さんとワーゲンのイベントやショップに行って多くのバスを見学し、あーだのこーだの自分たちの希望を話し合っておりました。その結果 ・・・
●嫁さんの希望:アーリー・レイトどちらでもよし。とにかくキャンパー。
●私の希望:アーリー。右ハンドル。
2人の希望を100%満たす車は“アーリーの右ハンドルキャンパー” ですが・・・ないのよ、これが。ここまでいろいろ調べた限りでは、一度も見たことありません。
程度のいい売り物が見つかるまでの果 てしない年月を想像すると、これはもうあきらめざるを得ません。結局アーリーの“左ハンドル”キャンパーで、程度の良いものを探すことにしました。
バス欲しい度:★★★★☆
【2002年冬】まさかの「右ハンドルVWキャンパー」との出会い
ワーゲンショップの選び方や車の程度の見分け方などを知りたくて、どうしてもオーナーの方と知り合いになりたかったこの頃。
オークションで“アーリーの左ハンドルキャンパー”を出品されていた方に、今までの経緯を含め相談に乗っていただきました。
そこでキャンプ好きのワーゲンオーナーの集う“キャンプモービルクラブ”を紹介していただき、12月中旬、蓮沼で行われたイベントでブースが出ていたため入会。
そこでもメンバーの方々に相談に乗っていただきました。
幾つかのショップに「入荷の予定があったら連絡下さい」とお願いしたりもしましたが、左ハンドルでもアーリーキャンパーはなかなか見つからず・・・。
たまに見つかっても、どうしても許せない色だったり予算が合わなかったり、あとで苦労しそうな気配を感じたりで、ここにきて先に進まなくなってしまいました。
気に入る車が見つかるまで5年待った人の話も聞いており、実際1年くらいは平気で待つ場合もあるらしく・・・でもそんなに待つのはちょっとなぁ~。
年も暮れかけたある日、一本の電話が。
「アーリーの右ハンドルキャンパーの広告が出てるよ!」
・・・まぢですか?右ですか? もしかして、ヤナセものですかぁ??(注)
オークションで出品されていた方からでした。その後、蓮沼で知り合ったクラブのメンバーの方からも同様の連絡が。もう仕事どころではありません(^_^;)。
もともと好印象だったそのショップへ電話し、購入の意思を伝えました。
ショップの社長さんから「現車を見てから最終的に決めていただいたほうが良いですよ」と言われたため、日本に入荷するまでしばらく待つことになりました。
この時点で予約は1番目。偶然にも12月25日、クリスマスの出来事でした。
バス欲しい度:★★★★★
(注):“ヤナセもの(梁瀬物)”とは・・・?
当時、日本の正規輸入代理店YANASEで販売していた「日本仕様のVW」がこう呼ばれています。
ヤナセ仕様のバスにはKm表示のスピードメーターやサファリウィンドウ、専用のサイドミラーが付いており、5ナンバーに収まるように改良されたバンパーが装備。
高温多湿の日本では、現存するヤナセ仕様のバスは極めて稀少であり、キャンパーとなるとなおさらである。
ちなみに私のバスは、イギリス仕様の右ハンドルでした。