海外のショップで売られていたレストア前のクルマを日本の専門店が購入したため、板金・シート貼り替え・機関の整備はそのまま海外で行い、日本に輸入後、法規に合わせた再整備・その他の作業するという工程です。
海外レストアの間は、自分なりにメンテナンスについての勉強や付けておきたい装備の検討をしました。
予約時にいただいた、レストア前の画像です。
アンテナの位置は真ん中、後部座席は一度張り替えられており、後部ドアの内張も白。
シンクは・・・別物でした。
塗装前
色を塗ってしまえばどんな車でも見た目は良くなるので、塗る前の状態を知りたいと思っているうちに「これだ!」という画像 が届きました。
塗装後
色が塗られ、シートも張り替えられました。機関も整備され、いよいよ日本上陸です!
現車確認【2003年:夏】
『最終的な判断は見てから』ということで、行ってきましたBUG-BUG(仙台)。
この日までにまとめておいた“自分仕様”を伝えた上での金額を聞き、嫁さんにお伺いを立てたところ「顔に絶対買うって書いてあるよ」と一言・・・ええ、買いました。
20年乗れば、きっと元がとれるよ。でも言い出しっぺは嫁さんです。
“自分仕様”とは、細かく挙げると下記のとおりです。“オリジナルに近く、かつ安全・快適に”という考えを基本としました。エアコンは悩み抜いた末、当面 の間は付けないことにしました。
ショップに依頼した“自分仕様”
- 限りなくオリジナルに近いシンク制作
- 観音ドアの内張をウッドに
- 床の張り替え
- 内装再塗装&ウッドの内張の手入れ
- 泥よけ取付
- アンテナ位置の指定
- ラジオ取付
- ウインドウォッシャーの種類の指定
- バックライト取付
- ハザードスイッチ取付
- サイドミラーの形状指定
- タイヤ・ホイールの種類・サイズの指定
- 油温計取付
- ハロゲンライト取付
- 3点式シートベルト取付
- リアシート用シガーライターソケット取付
- ルーフラック取付
- 燃焼ヒーター取付
・・・これで全部じゃないかも。これらの希望をBUG-BUGさんは見事に応えていただき、またそれ以上のことをやってくれました。
新シンク
レストア中 レストア後
BUG-BUGオリジナルのワンオフです。水は出るし、ボディ下から抜くこともできます。
このシンクの制作は、本当に手間暇がかかったそうです。お疲れさまでした!!
ルーフラック
屋根に穴を開けない方法も考えましたが、安全性やテント設営の作業性も考慮し、テントレールに干渉しないように加工してもらいました。
アンテナ
サファリウインドウを開いたときに干渉しないための治具が取り付けてあります。
納車
7月末日、仙台から千葉まで、自走でショップの社長がきてくれました。
ひととおりの説明を受け、早速運転を・・・。
「ん?バックギアはどこだ?」
「おぉ、ハザードスイッチが光る!」
「 ブレーキが重いってこういうことか!」
などなど、かつて経験したことのない新鮮な発見が続出。
納車後2ヶ月の間に九十九里・長野・群馬を走破し、時には大人5名子供2名を乗せたこともありましたが、トラブルは皆無でした。
この調子を今後どれだけ保てるかは自分次第なので、マメにメンテナンスしようと思っています。
ワーゲンバスに興味を持ちはじめてから1年、1台の車を買うまでにこれほどまでの出会いや出来事があるものかと、不思議な気持ちになりました。
購入を反対しなかった嫁さんをはじめ、ショップの方々、キャンプモービルクラブの方々に深く感謝いたします。
ありがとうございました!